私たち、社会福祉法人愛生会は、令和2年度からノーリフティングケアBio Labを導入し、利用者さまを「持ち上げない」「抱え上げない」「引きずらない」をモットーに、スライディングボードや介助リフトといった機器を活用するケアをこの1年間取り組んできました。
ノーリフティングケアの3つのメリット
①腰痛を防ぎ、長く働ける→介護のお仕事は「腰痛」が原因で離職を考える方が多い現状です。正しい姿勢で、必要に応じ適切な福祉用具を活用すれば、腰痛を予防できます。※写真は介助リフトを使用している様子。
➁新人職員でも短期間で安全な介護ができる→私が新人職員の頃はノーリフティングケアをまだ導入しておらず、力づくでの移乗介助を行っており、腰痛に悩まされ、毎日が疲労困憊でした。しかし、現在取り組んでいるノーリフティングケアを導入してからは、新人職員に対してノーリフティングケアの考え方と基本をお伝えしており、1か月後には自信をもってケアを行える職員も増えている現状です。※写真はムーブボードを使用している様子。
③利用者さまの笑顔が増える→職員が時間に覆われ、利用者さまを無理やり抱きかかえ、力任せで介助することは、利用者さまにとって、痛みと恐怖があります。介助リフトなど使用方法を覚えたうえで、利用者さまへの声掛けを行いながら、安心・安全に介助することで、痛みや恐怖が軽減され、利用者さまの身体の強張りがなくなります。
先日、湯都里大広間で令和2年度ノーリフティングケアBio Lab経過報告会を行いました。
施設長・副施設長・各部署リーダーのみなさまへ、施設全体・各部署で取り組んできた事を発表し、結果としてはノーリフティングケアは必要不可欠な事であることが分かりました。
令和3年度も1年間取り組んできたことの報告会を行っていきますので、どうぞよろしくお願いします。
地域密着型特別養護老人ホームはなわあいの 介護福祉士 近藤元樹