ひっかき傷について(平成25年3月園だより)
2013/3/1
ひっかき傷について
保育園での子どもの様子や園のやり方、職員の言動などの中で、何故?それえは困る、こうして欲しいのに、などの疑問や心配ごとなどが日常生活の中で出てくる時があると思います。保護者の皆さんとよりよく過ごし、子どもの育ちを大事にする保育を目ざし、家庭と一緒にと願う私たちにとっては、保護者の方からの意見はとても貴重でありがたいものと感謝しております。
保護者の方からの疑問として例えば
<<ひっかき傷について>>
2回、3回と続けてひっかき傷をつけて帰ってきました。相手の子と、その保護者の方へ園ではどんな対応をしているのですか?
<<園の対応として>>
1~2歳の時に自分の思いをたくさん出すことで、友だちとのトラブルが発生し、かじったりかじられたり、傷つけたりつけられたり、育っていく成長過程の節目として必ず出てくる時期があります。
それが1~2歳で出なければ、3、4、5歳でも自分の気持ちをコントロールできずに手が出てしまう事があります。
子どもには必ず何らかの原因があって、たたく、暴言をはく、ひっかく、かじるなどの行為が生じます。すぐに「ダメ!」と悪いことと決めつけ「やめなさい:と注意をするのではなく、「かしてほしかったんだね○○くん。今使ってるからダメなんだって。終わったらかしてねって聞いてみようか」「たたかれて痛かったね。○○くんも使いたかったんだって。終わったらかしてあげるよって教えげあげよう」など、手を出したくなった子の気持ち、傷を受けてしまったこの気持ちをしっかりと受け止めてから、相手の子との関わり方を相方に伝えています。それから相方の保護者の方に、園であったこととして伝えています。
大人の仲介を得て友だちとのやりとりを教えてもらったり、こういう体験をたくさんすることで相手の気持ちを感じていけたり、人としてとても大切な関わり方を知っていきます。
保護者の方からの思いを大切にしながら、子どもにとって何が大事なことなのかを伝える機会とも受け止めています。子育ての相談事や、園に対しての意見や要望がありましたら、これからも遠慮なく出してくださいますようお願いいたします。
主任保育士 大信田正子 「平成25年3月園だより」